梅野家の庭園(有明新報掲載・平成27年1月15日号)
梅野家の庭園 有明新報 平成27年1月15日掲載分
女山の梅野家は家系図によれば、梅野家は菅原道真公の末裔になります。
屋敷面積は約7500平方メートル、庭面積が約2000平方メートルで2階建て木造家屋の南側に回遊式庭園があり、池の中央に石橋を架け、池の噴水は山水を引き、音をたてて噴き上げています。池の周囲は玉石が敷き並べられています。
庭には松や紅葉が植えてあり、春の新緑、夏の蓮の花やアジサイ、秋の紅葉とすばらしい景色を見ることもできます。
池の奥の道を上ると天満宮と鏡ケ池があります。天満宮は以前は木造の小さなお堂でした。
伝説によると、古僧都山にある平安時代建立の永興寺境内に五輪の塔が二つあり、曽我兄弟の墓であると云われる。曽我十郎祐成、五郎時政の愛女虎少将は兄弟の冥福を祈るため尼となり、永興寺に参っている。そして女山に尼は庵を作り祈り続けました。
このことについて、南筑明覧には「梅野家屋敷内に観音堂あり、尼の草庵の跡地で、ここに鏡ケ池があり、池辺には老松あったと。虎少将はしばらく、ここに居り女山と名づくと云えられた。」と伝えられています。
敷地内の奥には、国指定の史跡・神籠石を横切る水門のひとつ「長谷水門」があり、裏山には桜やさつき、つつじ、紅葉など、まだ知られていない歴史及び観光スポットです。
高田町郷土史部 部長 久保田毅
庭園の写真(新緑・玉石・紅葉・落葉)
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梅野家歴史資料館 みやま市瀬高町大草女山932
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