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千寿の楽しい歴史
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三池炭鉱 万田坑を訪ねて・その3・千寿の楽しい歴史
三池炭鉱 万田坑を訪ねて・その3

明治日本の産業革命遺産

平成27年8月29日午後  天気:小雨

第二竪坑櫓


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万田坑にそびえたつシンボル的存在。総鋼鉄製で高さが約18.9mあります。

機能としてはヤゲン(滑車)に巻鋼(ロープ)をひっかけてケージ(エレベーターのかご)を吊り下げる役割を果たし、人や資材を昇降させていました。

明治41(1908)年に竣工しており、少しずつ塗装や補修などがなされてきたようです。

平成21(2009)年に修復を行い、グラスゴー・スチール社(英国グラスゴー)やドーマンロング社(英国ミドルスブラ)の鋼材が使用されていることが鋼材の刻印から判明しました。

第二竪坑櫓も第一竪坑櫓も鋼鉄製ですが、板鋼材を山型に折り曲げ、それを複数組み合わせるラチスガーター式のトラス構造で一本の柱が構成されています。

こうすることによって少ない鉄で強度の強い櫓を組むことができ、柱に大きな風圧がかからない利点があったようです。

第二竪坑櫓は主脚4本、補助脚2本の柱で構成されています。


ヘルメットと色分け

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第二竪坑坑口

かつてはここに大きさ約8.3m×4.4m、深さ地下264mの穴が開いており、ここから坑内作業員はケージに乗って坑底まで下がっていました。また、資材を昇降させる際は、ケージを取り外してここからウインチで資材を昇降させていました。

現在では竪坑は埋められています。左側と右側に2台のケージが出入りしており、2台のケージは「つるべ」式で井戸のように片方が地上にある時は、もう片方は坑底にある、という仕組みで、1台のケージは定員25人、約1分間で昇降していました。

ケージ内の人々が安全に昇降できるように様々な事故防止装置も付帯していました。また、坑口は排気のために気密構造となっていました。入口左側には、通信所施設があり、巻揚機室の運転手や坑
底と鐘・ベル・電話等で連絡をとりあっていました。


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スラセ木   

ケージが昇降する外側を壁に当たらないように守る木材です。スラセ木もケージが当たり摩耗したら取り替えます。取り替え用のスラセ木は貯水槽に入れて水の中で保存します。


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トロッコ(石炭積み出し用)  

このトロッコは車にバアリングが取り付けられ軽く押したら動いた。それに坑内は傾斜5度になっているそうです。

4人組で作業を行う。このトロッコの数で給料が決まる。したがって多いと高いが、少ないと安い給料となるそうです。


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続きます。






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by kusennjyu | 2015-09-01 06:07 | 柳川・大牟田・大川の歴史散策 |Topに戻る