人気ブログランキング | 話題のタグを見る
千寿の楽しい歴史
kusennjyu.exblog.jp
ブログトップ
2009飯江川(3・みやま市山川町北関)千寿の楽しい歴史
飯江川 3・北関 

2009飯江川(3・みやま市山川町北関)千寿の楽しい歴史_a0137997_11571411.jpg



2009飯江川(3・みやま市山川町北関)千寿の楽しい歴史_a0137997_1211432.jpg2009飯江川(3・みやま市山川町北関)千寿の楽しい歴史_a0137997_12115762.jpg2009飯江川(3・みやま市山川町北関)千寿の楽しい歴史_a0137997_12144841.jpg


写真は平成20年11月2日薩摩街道歩く会です。  右端は松風の関から藩境までの間の山道です。

古代から筑後国(筑紫国)と肥後国とを結ぶ唯一の街道が通り、その中でも最も峻険であり、要害の地でありました。

平家物語に「寿永2年8月17日、平家筑前国三かさの郡大宰府にこそ着給え。菊池次郎高直は郡より平家の御供に候けるが、大津山の関開けてまいらせんとて、肥後国うちこえておのれが城にひっこもり、めせどもめせどもまいらず」
とあり、ここに出ている大津山の関は現在の松風の関を指すと考えられています。

寿永2年は1183年、当時すでに関所として菊池氏によって守られていた事がわかります。

今は高速道路で切断されて、関の下の首切り地蔵とその周辺でわずかに当時を偲ぶことができるのみです。

[首切り地蔵] 建立年代不詳。関に向かう旧道の傍らに立てられています。(関抜けしようとした旅人が捕らえられて処刑されるのを見て、里人が哀れんで立てた。)という伝承が残っています。

2009飯江川(3・みやま市山川町北関)千寿の楽しい歴史_a0137997_12501686.jpg2009飯江川(3・みやま市山川町北関)千寿の楽しい歴史_a0137997_12502818.jpg2009飯江川(3・みやま市山川町北関)千寿の楽しい歴史_a0137997_12503690.jpg


南関街道を南に下ると、柳河領の南端、肥後との国境に立てられています。

「従是西北筑後の国柳河領 従柳河札辻 四里二〇町余」と刻まれて道路の両面に立っていますが、左側の物が最初に立てられましたが二つに折れて倒れたために、後世ななって右側のものが立てられたと言われています。

真弓川    堺 勝 文書より

亀尻川より流量が多く、高田町と山川町の境を流れる真弓川をさかのぼります。

山川町川久保にあった川久保堰は廃止され、そのすこし上流に新たに平成4年12月河原堰がつくられ、転倒堰となっています。

その上流東側は高田町域で、山が崖となって迫り、西側は山裾の台地に北関の出はづれに、松風の関跡があります。
今関跡の上方を通る国道沿いに、山川町教育委員会と郷土史研究会の案内板がたっています。

古代からの筑後の国と肥後の国を結ぶ唯一の街道が通り、その中で脊戸板と呼ばれた最も峻険であり要害の地であります。

平家物語に「寿永2年 菊池次郎高直は、都より平家の御供に候いけるが、 大津山の関、開けてまいらせんとて肥後の国にひつこもり」とありこの大津山関が、現在の松風の関を指すといわれています。

寿永2年(1183)当時概に関所として菊池氏によって守られていたこと、7世紀に作られた古代官道に関所を置いたものであろうということが解って来ています。真弓広有公が松風の関に布陣したのは正平14年(1359)と思われ、当時の峻険な地形がよみがえります。

その後戦国時代は合戦の度に、肥後領になったり筑後領になったりしたが、関ヶ原合戦後田中吉政が、筑後国柳川藩主として柳川城に入り、慶長6年(1601)松風関から北を筑後領とした、それ以後筑後領となり現在に至っております。

ここよりすこしさかのぼると流れは東に曲がり山川町の地内を流れ、しばらく行って更に南に向きを変え国道より真弓に渡る真弓橋に達します。ここは山川町大谷で、大正より昭和10年頃にかけて瀬高町より南関にかけて通っていた東肥鉄道の線路が西から東へ、東から南へ二度に亘り川を越えた鉄橋跡があり、又大谷地区には水車場2軒あり、昭和7~8年頃まで白土を粉砕し、精製した白壁用の白土を製造していました。

真弓川も河川災害復旧助成工事により、はるか川上までコンクリ-トの堤防壁面が完成しました。真弓橋のたもとに山川町の民話「鼻たれ小僧さん」の説明板があります。






次に三池街道(柳川から荒尾の国境まで)を予定しています。

ここの従柳河札辻は三池街道及び瀬高道(柳川から瀬高町上庄宿までで、先は薩摩街道となる。)の基点です。四里二〇町余は18Km余です。資料により一町はまちまちですが、109mで計算しました。

by kusennjyu | 2009-10-20 13:02 | 飯江川 |Topに戻る