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千寿の楽しい歴史
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みやま市高田町の史跡(千寿の楽しい歴史)
史跡   今福城址(いまぶくじょうし)  所在   高田町大字今福270、271他
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みやま市高田町の史跡(千寿の楽しい歴史)_a0137997_827914.jpg三池氏の系図によれば、鎌倉初期の正治元年(1199)9月、三毛摂津守師員(みいけせっつのかみもろかず)が三池郡を賜わり、今福に城を造ったとあるが、歴史上の三池氏は、鎌倉後期に三池南部の地頭として入部したのがはじまりで、北郷にある今福に居館を構えるはずもない。 

しかし、戦国期には今福に三池氏の出城があり、天文19年(1550)に三池上総介親員(ちかかず)が菊池義武に呼応(よししず)して大友義鎮に背いたとき、大友方の田尻親種らが、三池氏の臣小山山城守(やましろのかみ)の守る今福城を撃破したことが「田尻文書」によってわかる。

三池氏は、室町期以降の守護領国大成下で、三池郡における支配領域を漸次拡大していったらしく、亀崎、今福、新開などは同氏の知行地であったと思われる。この地域は、田尻氏の支配領域との接点であり、今福城は三池氏の北辺の備えとして配置された三池城の防衛線の一つであったと見られる。現在も城の山、城の下などの字名が残り、城地には水天宮が祀(まつ)られている。


天然記念物   鬼 蓮(おにはす) 所在   高田町大字今福282 今福溜池
みやま市高田町の史跡(千寿の楽しい歴史)_a0137997_8275336.jpg溜池を浚渫(しゅんせつ)した後、昭和56年より初芽・生育している。全国的にも生育箇所は少なく、県内ではこの今福溜池の他8ケ所しかない。

今福池の鬼蓮の写真へ   写真が移動して出てきます。

スイレン科の1年草で、葉の大きなものは1m以上にもなる。
鬼蓮(おにはす)が普通の蓮と違うところは、葉の表面と裏面に鋭いトゲを持ち、葉の表はしわが多く、裏は紫色である。
1年草のため、蓮のような地下茎はない。花は蓮より小さく、がく片4枚、花びらは多数で昼間だけ開いて夜は閉じる。
フキに似て水草のところからミズブキの別名もある。  

鬼蓮の写真へ  リンクします。


オニバスの花が咲いた   平成14年8月28日 有明新報新聞

三池郡高田町岩田小学校の元低学年用プ-ルでオニバスが、直径約1メ-トルの浮水葉6枚と花を咲かせている。オニバスは全国的にも生育箇所が少なく、県内で同町以外では8ケ所。町の記念物に指定されている。

オニバスはスイレン科に属する大型の1年生浮葉水草。普通のハスとの違いは表面と裏面に鋭いトゲを持ち、地下茎がない。
生育時期は6月から11月初旬まで。8月から9月下旬にかけ薄紫の花を咲かせる。
また、オニバスの種子は毎年発芽するとは限らないらしく、2年から3年の不生育は普通で、10年不生育の場合もある。何らかの原因で数年後に発芽、生育する場合があるという。

同小学校のオニバスは昭和62年に、当時の5年生がオニバス研究をした際に、今福溜池から移植したもの。同池のオニバスも池の浚渫(しゅんせつ)したあと、昭和56年に44年ぶりに芽を出した。

現在同校4年生の3人が、観察を続けている。研究を始めた1学期は、水槽に何もない状態だった。8月に入って花が咲いた。同小学校でもオニバスが確認されたのは8年ぶりだという。
同小4年の担任教諭は、「2学期からは、総合的学習で4年生がオニバスの研究に取り組み、11月に校区で開く環境フェスタで発表する予定です」と話ししている。
 
by kusennjyu | 2010-04-01 08:34 | みやま市の文化財 |Topに戻る