人気ブログランキング | 話題のタグを見る
千寿の楽しい歴史
kusennjyu.exblog.jp
ブログトップ
2010内野樟脳工場取材(千寿の楽しい歴史)
内野樟脳工場取材  

平成22年7月23日 午後5時 快晴

内野樟脳は明治初期から150年続いた老舗で、長田地区には10件ほどありましたが、現在は日本で1軒だけになっていました。ご主人が亡くなり、跡継ぎがいなく、将来は未定です。

有明新報新聞に「みやま市名産品」として天然物を作り続けた故内野さんを偲び、住民有志が樟脳つくりと朝刊に載る。

ご主人が6月に亡くなり、後継者がないまま止まっていた工場が約2カ月ぶりに動いた。

まずは初盆に供えられれば」と地元住民ら有志が、24日までの予定で作業に当る。

天然樟脳はクスノキ100%の防虫剤。

樟脳の作り方
 
樟脳を作るには先づ樟の木を円盤カッターにかけてチップに削り、樟脳や油が出易いやうにする。

左~円盤カッター(穴のところで削る)。  右~カッターにかけた、途中のクスンノキ。
2010内野樟脳工場取材(千寿の楽しい歴史)_a0137997_2145542.jpg2010内野樟脳工場取材(千寿の楽しい歴史)_a0137997_21452588.jpg


釜の上で蒸し、水蒸気で木片の中の樟脳と油を誘ひ出す。
チップは扇状になり、この中に蒸気がとおり、きれいな樟脳と油分が抜ける。

2010内野樟脳工場取材(千寿の楽しい歴史)_a0137997_2150306.jpg2010内野樟脳工場取材(千寿の楽しい歴史)_a0137997_21504716.jpg


ベルトコンベアで釜の上蓋まで上げる。  チップになったクスノキ。

釜(横からと上から)

2010内野樟脳工場取材(千寿の楽しい歴史)_a0137997_21532554.jpg2010内野樟脳工場取材(千寿の楽しい歴史)_a0137997_21533679.jpg


2010内野樟脳工場取材(千寿の楽しい歴史)_a0137997_21545691.jpgチップを釜に詰める。
杵でつく。入れたチップはふんわりしているので、杵でつき、蒸気がチップの中に入り易いようにする。

チップを釜に詰め、下に水を入れ、竈で薪を燃やして蒸留。
12時間蒸しあげる。 3日間続ける。


釜の横に並んで竈(かまど)があり、竈で燃やして蒸気を釜に入れる。
燃料は釜で使用して成分が抜けた物をベ ルトコンベアで2階にあげ、貯めて置き、薪として再利用します。
そのチップを上の口から入れて使用する構造になっている。

2010内野樟脳工場取材(千寿の楽しい歴史)_a0137997_2203426.jpg2010内野樟脳工場取材(千寿の楽しい歴史)_a0137997_2204695.jpg


左~(水を貯めて置く)。 右~圧搾機。

2010内野樟脳工場取材(千寿の楽しい歴史)_a0137997_2254730.jpg2010内野樟脳工場取材(千寿の楽しい歴史)_a0137997_2285919.jpg


釜からパイプで舟に送られる。途中に水をためた水槽の中を通り冷却され、舟に貯められる。1日間冷やす。

冷やして結晶になったものを救いあげて、圧搾機で1晩かけて搾り出す。真っ白い樟脳が取れる。

(天然樟脳) 1週間かけても、わずかしか取れない。

注文を受けてから、八女和紙に詰める

市販品は臭いがしみ込んですぐには取れないが、天然樟脳は風に晒したら臭いが取れる

天然の臭いで安らぎの臭いであり、芳香剤としても使用されている。

九州地方には、楠が多くもともと樟脳(しょうのう)作りが盛んでしたが、需要が低迷すると生産者も減少しました。

今ではみやま市に、日本でただ1軒の生産者「内野樟脳」が残るのみとなりました。

この「天然樟脳」は楠100%の天然素材で衣装の防虫だけでなく、玄関やトイレの芳香剤として、またアトピーなど化学物質に過敏の方にも安心して使用していただけます。
ブーツのニオイを防ぐ消臭剤としても若い女性に評判です。

福岡観光地(内野樟脳)へ   リンクします。

皆さんも、みやま市の名産品を生産できるように応援して下さい。

by kusennjyu | 2010-07-23 22:38 | みやま市の産業
|Topに戻る