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千寿の楽しい歴史
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2010肥後街道(小保町・旧吉原家2)千寿の楽しい歴史
肥後街道(小保町・旧吉原家2)  

重厚な農家造りの母屋

吉原家の生活の場である母屋の棟は、農家の製型四間取り(せいけいよんまどり)を基本としているが、さらに納戸(八畳)と居間(八畳)に二階がついている。

母屋の畳の縁は黒縁で、書院造りの客間の畳は柄縁となっている。

上~整理箪笥の上の神殿    下~二階天井裏の梁
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寄付きの間の天井は、書院造りの天井より20cm程低くなっている。

長さ約1.8m、奥行き56cm程の整理箪笥の上には、幅1m程の神殿とその左右に小殿が付き、吉原家の屋敷神として、代々崇拝されてきたものである。

二階は、納戸の板の間の上に、取り外しが出来る階段が付き、つし(屋根裏物置)となり、スライド(水平移動)天井が付いている。

筑後地方の農家では、天井と階段が付いていないのが、一般的である。

居間横に階段があり、二階は座敷(8畳)で、南北の両側に楠板張りの縁が付いている。

上~食事の仕方(展示)   下~調度品

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茶の間と台所の天井は一段と低くなり、2.2m余の高さになっている。
江戸期の民家の天井の高さであろう。

上~梁   下~廊下天井

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この母屋の特徴は、梁や差鴨居(さしかもい)・天井板などに重厚な楠材を使用した、豪快な木組の廣造であろう。

入ってすぐの部屋"寄付”から茶の間に至る、長さ三間(5.4m)、幅三尺(1m)、厚さ16cmの差鴨居が30cm四方の大黒柱に組込まれいる豪快な木組である。

さらに、この差鴨居に厚さ16cm、幅1m余の楠の梁が四本組込まれ、天井をささえている。

このように、楠の素材を惜しみ気なく使い、堅牢にして豪快な木組の廣造は、近隣に比肩なしといわれている。

居間の天井は、約一間四方(1.8m)で、厚さ5cm程の楠の一枚板が四方張られている。

納戸より居間に至る南側の縁側の”矩折”は「石畳張り」で、縁側天井は、洒落た「矢筈模様(やはずもよう)」で張ってあり、江戸の大工職の粋な心意気と、腕の誇りが伺い知れる。

この天井を下から注意深く観察すると、等間隔で和釘が使用されているのが見える。



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上~竹格子   下~庇

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上~玄関から住居部分を見通し。  下~玄関付近から公用の間を撮る。

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続きます。
by kusennjyu | 2010-09-10 09:48 | 肥後街道
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