荒木精鑞工場見学 11月10日 午前10時30分~11時50分まで。
みやま市高田町江浦町 社長から直接、説明を受ける。 10人で訪問して見学する。
社長の説明とハゼの実


工場内のハゼの木
今年は暖かく、まだ葉っぱが落ちずに残っています。葉っぱが落ちてから、実を取ります。
ハゼの実ちぎりは、枝を折って取ったら2~3年は実がなりません。
枝の頭を持って、実を指でかきむしる様に取るか、向こうへ押したほうが取れ易い。
ハゼは柿の木と同じく、折れやすいので、はしご2本立てて取ります。
農家にはどんなに少ない量でもハゼの実を持ってくれば、ロウソクと交換して、買わなくても良いでしょうと説明しています。
初めての方には、どのようにして取ったかを聞き、木を折って取っていれば、2~3年は取れなくなると説明して、とり方を教えています。
ハゼの実から取れる収穫量は20%で、少しでもあげるのは難しいものです。
収穫量の多かったハゼの木を見つけて、刺し目して、品質の良い木をつくるのには何年もかかります。
左~昨日、水俣から入荷したハゼ 右~質問を受ける社長とその奥は1年保存のハゼ。右手奥には2年保存のハゼがあります。

「ハゼは他の国にはないのですか」との質問に「日本だけのものです」。
中国にも取れますが、年数が経つと土壌が違うので、段々と質が落ちたものになります。
外国は、なぜハゼが高いかを理解しないで、安く買うことしか考えませんが、それを良く説明して理解させることが重要です。
外国の安いハゼを使ったら、日本の農家が生活できなくなり、木を切ることになります。
そして、外国から品物が入らなくなった時に、再び国内で生産しようとしても出来ません。
それで、高くても日本の農家からハゼを仕入れています。
ハゼは3~5年間、保存します。そうすれば、品質の良い蝋が取れます。
保存すればするほど、生産費は高くなります。
宮崎に92歳になる生産者が亡くなり、2年ほどそのままになっていました。
宮崎に行って、家族に木を切ったらハゼ産業が無くなるので、生産を続けてくださいとお願いをして、
実を収穫してもらえるようになりました。
日本の農業が、今は外国の品物に押されて、日本の生産者がやめていっています。
値段が安くなって消費者は助かるようですが、将来的には品物がなく、困ることになります。
やめたものは、再び生産するのは、ゼロからのスタートになり莫大な費用がかかることになります。
社長の情熱が説明に伝わってきました。
次はハゼの実から木蝋(生蝋・白蝋)の生産工程に続きます。