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千寿の楽しい歴史
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2011民話 瀬高政・千寿の楽しい歴史
民話 瀬高政(せたかまさ)

昔、人々から瀬高政(瀬高の政吉とか政蔵とかの意味)とよばれていた人がいました。

この政さんに「あんたのおっかさんの命日(死んだ日)は、いつかん。」と聞くと、いつも決まって「雨の降る日にクッゾコ食うた日。」と答えていました。

それでいつの頃からか、クッゾコといえば瀬高政、瀬高政といえばクッゾコというようになりました。

クッゾコとは、瀬高・柳川地方の方言でクチゾコともいい硬骨魚類でウシノシタ科に属するシタビラメという海の底の方にいる魚で、有明海でとれるクッゾコは、大変おいしいものとされています。

政さんは、白めしにクッゾコの煮たものがあれば他のものは何にもいらないというほどの大好物であったとされています。

これは、政さんに限らずこの地方では、白めしにクッゾコといえば代表的なごちそうのようにいわれていました。

この政さんがいつ頃の人かわかりませんが、私は以前に大和町の六合のお医者さんで郷土史の研究をされていた千蔵(ちくら)先生からこんな話を聞いたことがあります。

それは、先生が若い頃、夏になるとよく太い格子(こうし)の柄(もよう)のある浴衣を着ていると、近所に住む瀬高の本郷から嫁に来ていたおばあちゃんが「あなっつあんな瀬高政んごたるのも。」といっていたということです。

   「ふるさとの昔ばなし」-瀬高の民話と伝説ー瀬高町教育委員会発行より。

私の子供の頃の思い出

子供のころは、白めしさえあれば良く、おかずなしでもごま塩か高菜付けで食べていました。

ごちそうがなくても、食べられることが嬉しく白めしを腹一杯食べていましたね。  千寿

by kusennjyu | 2011-06-13 04:31 | みやま市の民話と伝説 |Topに戻る