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千寿の楽しい歴史
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2011松尾静雄先生の伝説のお話・千寿の楽しい歴史
松尾静雄先生の伝説のお話   

平成23年7月3日午後2時~4時  

瀬高農村環境改善センターに於いて


第1回 輝けサロン発足

左~南校区社会福祉協議会会長あいさつ   

右~みやま市身体障害者協会会長あいさつ


2011松尾静雄先生の伝説のお話・千寿の楽しい歴史_a0137997_19445544.jpg2011松尾静雄先生の伝説のお話・千寿の楽しい歴史_a0137997_1945493.jpg


左~松尾静雄講師   右~視聴者

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動画(伝説 土居もん・勧進



土居もん

ここんにきじゃ乞食(こじき)のこっば、「土居もん」ち言うもんのも。
なしちかいうと、昔、乞食が矢部川ん土居のにき、こうまか(小さい)小屋ば造って住み着いとった者(もん)の、何人でんおったげな。そりけん、誰(だり)が言うともなし乞食のこつが「土居もん」になったげな。

勧進

瀬高だけじゃなかばってん、ここんにきでは乞食のこつば勧進(かんじん)ち言うもんのも。
勧進ちはのも、元々お寺の御堂ば建つっ時、ぼん(坊)さんたちの寄進(寄付)ば勧めに来よんなはったつば言うとじゃったつもんのも。寄進ば勧めるけん、そりば縮めて「勧進」ち言うごつなったげな。そりば、ただの乞食がまねして、ぼんさんの格好で物もらいに来るごつなったけん、いつの間にか、「勧進」ち言うと、乞食の代名詞になってしもうたげなたんも。

動画(伝説 尾も白かった話)



尾も白かった話

近所ん子どんが何人でん来て、いろいろとんち話ば聞きょったげな。そしたら、源にょむさんの、
とても面白か話ば、してやる。。」
ち言わしたげな。そして、
昔々、ある所に白馬と白うさぎの、いっぺ(いっぱい・沢山)来て、走りぐっちょ(駆けっこ)したげな。
そりば後ろから見よったら、とても面白かった。

ち言わしたけん、こどんが
そんの、なし面白かかんも。
ち、訳の分らんやったげな。
そしたら、源にょむさんの、
白馬と白うさぎの、いっぺ並うで走っとじゃけん、尾も白かった。
ち言うて、すましとらしたげな。

動画(伝説 きゅうりが西瓜を食べた話)



きゅうりが西瓜を食べた話

源にょむさんがて、病人さんの、いっぺ来とらすとき、
今、おりげん(我が家)前で、きううりが西瓜(すいか)食べよった。
ち、言わしたげな。人ん魂消(たまが)って
ほんなこつかんも。せんか事のあるもんかんも。
ち言うて、だってん本気にせんじゃったら、
ほんなら、表さん行って見んの。
ち源にょむさんの言わすけん、2・3人、玄関さん行って見たりゃ、たきもん屋が西瓜ば食べよったげな。
「ほうらのう、木売りが西瓜食べよろが。」
ち言うて、源にょむさんの、アッハッハち、笑わしたげな。

コメント

話は聞いても分らないが、字にしたら分るものである。
しかし、書いた話は面白くなく、話を聞いて考えることだ。
それで、話を聞きながら、字を見てもらいたい。

柳川方言は前にも解説しています。

源にょむさんの話

昔々、柳川に西源仲という、お医者がいました。
あんまりあわて者だったから世間の人たちは、だれも本名を呼ばず、「およたれ源ちっさん」とか「源にょむさん」と呼んでいました。

この源にょむさんは、失敗話だけでなく、とんち話やなぞなぞも得意だったそうです。

by kusennjyu | 2011-07-03 19:52 | みやま市の民話と伝説 |Topに戻る