和算学習会 8月27日 えーるピア久留米にて 15名出席
学習内容
算木で奇数位と偶数位の1~9までを並べて説明する。
奇数位は縦に並べる。(一・百・万・・・・の位) 偶数位は横に並べる。(十・千・十万・・・・の位)
奇数位の6~9までの上側に横にある算木は算盤の5玉だと考えます。
偶数位の6~9までの上側に縦にある算木は算盤の5玉だと考えます。
5+1=6 5になる算木を置いて1を加える。7・8・9も同じ考えで並べると判りやすいですよ。
5は5本ならべますが、それなら5玉が1本ならば5玉の並べ方1本でも、いいではないかとの質問がありました。
例 1155を5玉の方法で並べると、5玉の方法で並べると一 1 1 一では具合が悪いですね。
1と間違いやすく、
5本並べなければなりません。
次に236×37を算木を使って練習する。ゆっくりと1つづつ時間をかけて説明しました。
みんなの反響はとても良かったようです。高橋さんからも良かったと言ってもらいました。
数字(1~10) 上が奇数位の数を表し、下が偶数位の数を表す。 右~数字の例題
算盤(さんばん)に表すとき、0は入れないでその位は空白になりますが、紙に買くときは、0を書きます。
算木で正は赤で、負は黒と判りますが、正の数は数字を並べて書きますが、負の数を紙に書くときは最後の数に
斜め線を入れます。
計算の途中で、何故、奇数位と偶数位の並べ方があるのですかと質問がありました。
私の算木考を述べます。
第1は数字を横に並べる時に、奇数位(縦標記)と偶数位(横標記)を交互にしないと間違えやすい。
第2は、位取りして計算を確実に行うことだろうと思います。明治時代は縦標記だけでも、計算するように変わっています。
第3は、私が思うに、
日本人のものを無駄にしない、美ではないか。
和紙は 半紙版の横と縦の比 1:1.376
美濃紙の横と縦の比 1:1.443
(美濃紙は徳川三家の専用紙)明治以降は一般で使用します。
白銀比(1対ルート2)に近くなっています。
紙の大きさは、まちまちで道具の大きさで用途を替えていました。
奇数位の5と偶数位の9が紙に並べる時に最大となります。
交互に並べることによって紙の上で、横と縦の比に近くなり、紙の無駄が少なくなります。
計算を繰り返していけば、縦が1対1.4~1.5くらいが、使いやすいことが判ります。
紙を無駄にしないことから、奇数位と偶数位が考えだされたとすれば、これが
日本人のものを大事に使う美ではないでしょうか。
江戸時代の算盤の大きさは、大きいのから小さいのまであるようで、半紙版の大きさを使ったという記録は不明です。
そして、1枠の横と縦の比も不明ですので
第3の条件は確定できません。
受講生の中から、第2の条件ではないですかと応答がありました。 これもありますと答えました。
和算学習会ホームページ(写真入り) クリックして見て下さい。
みやまいいまち会 下の詳しい内容が判ります。
今、日本の未来を強くするために必要なものを表す言葉で「絆」が一番でした。
私の目標 今一番大事なことは絆を育てること。