博多の歴女が語る「絆の紡ぎ方」(2回目) 3月31日 瀬高公民館
講師 白駒妃登美さん
写真は著書「人生に悩んだら日本史に聞こう」の本を持って。
幸せは条件が決めるものではない
高校生の頃から、カネーギやナポレオン・ヒル、マーフィーといった欧米流の成功哲学を信じていました。
「誰にも負けたくない」との思いでそれを実践し、叶えたい夢は次々と叶っていきました。
これらの成功哲学の特徴の一つは、「善・悪」、「損・得」、「勝ち組・負け組」といった二元論に基づきいかにしたら人生や仕事の勝者になるかを説いています。
長くこの思考に漬かってしまうと、欲望が際限なく広がり、達成感は得られても安心感や幸福感、心の底からの自尊感情は生まれることはありません。
図らずもそれを思い知らされる出来事が一昨年に起きました。
体に変調を来し検査を受けたところ、子宮頸がんと診断されました。
私はそれまで、病気とは消極的な人、クヨクヨする人が罹るもので、明るく行動的な自分とは無縁だと本気で考えていました。
がんは初期状態でしたし、2カ月間の入院生活で手術と放射線治療を受け、完治したと思っていました。ところが、2年後の経過視察の時、肺に移転した可能性があると主治医から知らされました。
2人の子どももまだ幼く、倒れるわけにはいきません。しかし、「がんに打ち勝たなきゃ」ともがく私の気持ちを逆撫でするかのように、がんは次々と移転していったのです。
主治医の話では、体がうごかなる日がやがて間違いなく来ると言うのです。
笑顔が取り得だった私が、その日以来塞ぎこむようになり、自分は生きている価値がないとさえ思え出しました。
その時友人が、「笑顔でなくても、不機嫌でも、生きていてくれるだけで嬉しい」と励ましてくれました。
お金や健康など、幸せに「条件」を求めていた私の目を覚まさせ、幸せは条件が決めるものではないと気づかせてくれたのです。
天命追求型の行き方
主治医の言葉に衝撃を受け塞ぎこんだ日から3週間後、いよいよ抗がん剤治療と言う直前、驚くようなことがありました。事前の検査でがん細胞が消えていたのです。
天命追求型とは、将来の目標に縛られることなく、自分の周囲の人の笑顔を何よりも優先しながら、いま、自分の置かれた環境でベストを尽くすということです。
自分の夢だけを叶えるFou Meより、周囲に喜びや笑顔を与える
Fou Youの精神、志が優先される生き方です。
私は主治医から最後通告を言われてから、ベッドにパソコンを持ち込み、今までブログで書いていた歴史を本にしようと決意して、今までの分を見直していきました。
いつも「いま、ここ」に全力投球をする生き方をしなければならないと思って精一杯やったことが良かったのでしょう。その結果、
潜在意識がONに変わったのではないでしょうか。
以上は講話内容を「致知 2012-3」を参考にまとめました。
次回は立花宗茂・豪姫・酒井忠篤などを紹介します。
みやまいいまち会 クリックして見て下さい。
新 「ハゼの木を植えました」
「みやま市の足跡を市教育委員会に寄贈」
みやま日和(みやま市観光協会ブログ) クリックして見て下さい。
新 「何に見えますか?」
「政治学級二十日クラブ ハゼの木植樹」
梅野歴史資料館 みやま市瀬高町大草女山932
私の目標 今一番大事なことは絆 を育てること。