たかた広報で見る「思い出写真館」5
平成14年1月15日発行 第449号 ⑭富重智加男さん提供(当時66歳・渡瀬)

この写真は、昭和14年頃、富重さんのお父さんが下楠田の坂口酒造で撮られたものです。(当時の様子を坂口酒造の坂口三枝子さんに話を伺いました。)
当時の1日の始まりは、杜氏(とうじ)や蔵子さん約15人が、午前2時頃から石炭を燃料として「おこわい」(酒米)を蒸し、それを蔵の中にむしろと麻を重ねて敷いた上に広げて干しました。
女性たちは、午前6時頃に朝食をとるために4時頃から炊事場で、朝食の準備をしていました。御飯は、かまどを使い、5升ほどの米を鍋で炊いておりました。朝食後は、別の桶で造っていた酒母(しゅぼ)と「おこわい」を混ぜて酒造りが始まりました。
蔵の中は、げたでは入れず、蔵用のぞうりに履き替えて入っていました。蔵子さんたちが1息するための火床や睡眠のための寝床もありました。12月の餅つきには、2俵もの餅をついていたことを思い出します。
当時、厳しい仕事をいっしょにしていた蔵子さんの中には、酒造を止めた今でも家族同様のお付き合いをしている方もあり、ありがたく思っています。
平成14年3月15日発行 第451号 ⑮野田圭一郎さん提供(役場 消防担当・江浦町)
この写真は、昭和の初め頃の江浦町消防格納庫前で撮影されたもので、はっきりとは分かりませんが、新しい喞(しょく)筒(ポンプ)が配備されたか、または何かの記念として撮られたものではないかと思われます。
昨年、6月に亡くなった祖母の遺品の中から出てきたもので、喞(しょく)筒(ポンプ)の前には、私の祖父が写っています。法被の襟には、高田村消防組第十部部長の文字が入っています。
当時、消防格納庫は江浦町の中心に近い、光萬寺の北側附近にあって、向かい側には江浦郵便局の建物も見られます。
私が小学生の頃は、まだ、この場所にあって、消防車が入っていました。また、後ろに見える火の見やぐらも残っており、学校帰りには登っては、途中で恐くなり、降りてきたことをよく覚えています。
現在、私は役場で消防担当の仕事をしています。消防団員の皆さんには今も町民の生命、身体、財産を守るため、活躍いただいています。
高田町の消防の歴史(三池郡誌より)
飯江村の消防
施設であったのを大正15年1月に官設に改め、これを4部に分け、喞筒が3台あるだけで完全とは言えない。各部に警鐘台を新設中で、喞筒1台購入の件は目下計算中である。現在消防組長は山下繁氏である。
岩田村の消防
施設であったのを大正14年12月に公設に変更し、これを4部に分ける。現今の組頭は宮本吉辻氏にして逐次発展の域にある。その概要を上げれば次の通りです。
組頭 1人、小頭 43人、消防手 252人、器具 喞筒 4台。
江浦村の消防
明治27年10月30日 江浦村消防組創設する。
本組は8部に分れ、各部に部長を置き、その下に小頭43名各部に配属している。
役員は定員51名で消防手は310名の定員を有している。
明治35年5月、官設消防の認可を受けてからは諸施設が充実になって、その実
績を挙げるに至った。組数は8組で、今のところ総員432人、喞筒8台を備え、
各所に火見櫓を築き、點鐘を吊るし、警報の用に供えている。
昭和の初め頃の江浦町消防格納庫前で撮影されたもので、はっきりとは分かりませんが、新しい喞(しょく)筒(ポンプ)が配備されたか、または何かの記念として撮られたものではないかと思われます。
開村の消防
明治20年頃、施設消防組を組織し、南新開・北新開・永治・黒崎開で消火警備上の活動をなしていた。
明治27年10月1日に公設消防に組織を変更し、全村を統一し災厄消防の任務に当っていたが、明治35年2月に至り、再び大字別の組織に還元した。
人員443名、ポンプ7台を有して4部落よりなっていたのを、大正15年1月、全村一丸の公設消防に改め、7部に分割している。
各部に部長1名、小頭5~9名を置き、組頭は部長の推薦にて、以上の役員は県警察部長の任命となっている。
昭和6年、成績優良により、金馬簾を授与せられる。
二川村の消防
明治27年10月30日 二川村消防組創設する。
本組は4部に分れ、各部に部長1名あて、その下に小頭28名あり。
役員は定員32名、消防手は228名である。
高田村消防団は、昭和22年10月に永江小一郎氏を初代消防団長に任命する。
組織は消防団本部・飯江分団・岩田分団・二川分団・江浦分団・開分団で発足し、昭和33年7月の団員数は873名で、自動車ポンプ3台、手引きガソリンポンプ9台、可搬式小型動力ポンプ11台でした。
高田村消防団は昭和30年度全国消防功労者表彰式において、国家消防本部より竿頭綬を授与せられ、その功労を表彰せられました。
(高田町誌より)
文章は記事のままです。
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