渡瀬の花山笠と祗園囃
花山笠と祗園囃
渡瀬の祗園祭は、京都八坂神社の末社として立花藩の保護のもと南筑後最古、最大の祗園祭である。武を以てならした内膳守は「渡瀬の祗園に花火百本を奉納せよ」と命ぜられ御用札を立てて奉納したというほどである。
こんなわけで山車も本場京都の山笠をまねて造られた。
南町・・・・・南京組・・・・・花山笠一台
北町・・・・・千柳組・・・・・花山笠一台
中町・・・・・大平組・・・・・大蛇山笠一台
花山笠は三段に組まれ、三味線方――4丁、笛吹きーー8名、太鼓打ちーー3名が乗り込んだ擔(かつ)ぎ舞台である。 屋根には、牡丹に唐獅子の絵を置き周囲には造花の桜がさされた。この楽囃(『場々通し』と呼ぶ)の奥に白赤青の御幣がたっている。
さて囃は、にぎやかに、はずむように、そして優雅に奏でられてねり歩く、特に太鼓は、吊太鼓、大太鼓、小太鼓に中央太鼓と打ち分け、これを打つ者は囃に合わせて、踊りながら打ち続ける。 囃の文句もまた、おもしろ、おかしくて大蛇山車(やま)の持つ勇ましさとは対象的である。この囃には、南京組に上内、下内の人々が、千柳組に岩田や河西あたりから、酒持ち込みで参加していたという。
この「場々通し」は6月1日から始まって奇数の日だけ行われるが11日、御幣の争奪戦でとりこわされ、深夜大蛇の開眼となり、翌日いよいよ祗園の当日となる。
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