江浦町の文化(素人演劇・江浦にわか・食べ物編) 「郷土江浦町」より。
1、素人劇団
素人演劇は江浦町の文化の華の一つであった。そして、これは明治中期から大正、昭和初期に至るまで受け継がれているようである。
演芸愛好家や旦那衆たちの肝いりで町内毎に素人劇団を作り浄瑠璃芝居や、江浦にわかなどの出し物はまさに玄人に迫るものがあったと言われている。
祇園祭を始め、夜ど市あるいは賑わい事の時には華やかな演技を競い合っていた。江浦町だけでなく他の地域にも評判が高かったので各地からの招請で出張の出演も多く、特に昭和3年の御大典記念行事の時などは、郡内各地で江浦文化を披露した。
吉丸組(二の丸、吉原)。恵比寿組(新町、田中)。
2、江浦にわか
○くだもんいらんかんもー、果物ないらんかんもー。
果物屋さん、果物屋さん、今日は何んば持っとるなはるかー。
何でも有るばんも。
ほうー、こん、丸うして赤かっは、甘かろうごっあるのもー。
いいえー、こりゃすいか(西瓜)。
○梯子はいらんかん、梯子はいらんかん。
あーこらこら梯子屋さん、梯子―いくらかん。
千百円しょりまっする。
ぞーたんのごっ、そこん先じゃ、千円じゃったばん。
そりゃそーくさんも、梯子んけん、だんだん高うなるたんも。
○そけー行きょんなはっとは、江浦ん婆ちゃんじゃっかんも、どこさん行こんなはるかー。
江浦ん学校の棟上げに、よばれげ行きょりまっする。
婆ちゃんな、歩ゆで行かんちゃ、車で送って貰いはっと、よかとこれ。
いんにゃ、歩くとが体のため、一番よかげなけん、わざわざ、あゆーで行きょったんも。
とこっで、婆ちゃんな、いくち、なんなはるかんも。
えー、120になりまっする。
ほうー、そげーん、1人で年ば欲(よく)しなはるけん、ほかん者の、早死すっとじゃん。
ばってんくさん、昔、竹内ち言う人は300年も生きとらしたげなばん。
ほー300年ものー。そげーん、生きとった人は、この世にゃ、すくねー(宿禰)。
○おいこら、お池ん中で、どじょすけ踊ったりして、何んちゅこっするか、見て見ろ、こげん水が濁ってしもて、 あん高か鯉の死んどるじゃっか。
どうーも、すみまっせん、隣で太鼓三味線で賑やかすけん、覚えんな、お池の中で踊ってしもうて、どうも、 すんまっせん、すんまっせん。
すんまっせんで、すむか、鯉は死んでしまよるゃっか。
すんまっせん、すんまっせん、そりばってん、あんたん、そげん、おごったっちゃ、こげん濁ってから、ちょっとんこっぢゃ澄(すみ)まっせん。
○こらこら八さんじゃなかかい。
何んか、お前や七さんかい、何か用んあっとかい。
今日は、じーニコニコして、景気の良か顔しとるじゃっかい、何か良かこつあったかい。
んー、ばさる儲け仕事ば、おめちーいいたたい。
儲け仕事ち、どんか仕事かい。
江浦町の青年きろん、老人きろん、だってん、いつでん来て貰うごつ、江浦町の真ん中で、料理屋ば、しちゅ思とったい。
ばってん料理屋始めんなら、銭のばさら要ろもん。
銭の方は出してくるるち言う旦那のおらっしゃるけん。
ほー、そんなら、女はどげんすっとかい。
女はおりが娘が居るたい。
そげん言うたっちゃ、お前ん娘ならまだ3っ位じゃろもん。
ぞーたんのごっ、もう16になったばい。
ほうー、もう16かね、16ならもー毛(儲け)があろう。
○どうか、どうか、向こうから来よんなはる娘さんの美しかこっ、小野の小町か、てるての姫んごたる、おーか た、柳川ん、お姫さんかもしれんばい、どっちゃ、
尋ねてみゅうか。
もしもし、あなっさんな、小野の小町さんか、てるてのお姫さんじゃ、ございませんか。
いいえ。
そんなら柳川んお姫さんでご座居まっしゅ。
いいえ、私はくさんも、今、目医者帰りでのも、お医者さんから言われました、一生癒(なお)らん底翳目(そ こひめ)たんも。
3、食べ物
○しょんしょん
旧くからこの地方で作られた食品で、現在では三池食品株式会社で売り出されています。御飯や餅などに付けて食べ素朴な味は郷土を思い出させる味で、いつまでも飽きない保存食です。
○わらすぼのこぶ搗き
有明海特産のわらすぼを、茹(ゆ)でて干し骨付のまま、臼で搗き粉にし、塩味を調整して振り掛けにして食べるもので、一度食べたら忘れられない味です。
生態はあんなグロテスクなわらすぼから作ったものとは思えぬ美味しさです。
○ガネ漬け
江浦地方では汐蟹(片足蟹)で作る。片足蟹は生きたまま擂鉢で潰し塩を入れ胡椒を利かして甕に漬け込み馴れ合いを見て食べる。食欲増進、疲労回復に。
○わけ(磯ぎんちゃく)料理 煮付け、味噌煮。
○クラゲの酢物」
明礬に漬けたクラゲをよく水洗いして刻んで酢醤油で食べる。 夏の膳に欠かせない涼味を呼ぶもの。
○鮒子の干乾かし
堀千で取れる鮒子の鱗や腸を除いて竹串に差し炭火で焼く。焼いた串は藁筒に差し天日で乾かし保存して秋から冬にかけて食べる。煮付けや味噌汁または味出しに使う。
○こうばし
裸麦と玄米を煎って石臼で粉にし、塩、砂糖を混ぜて粉のまま木の葉やはがきなどで掬(すく)って食べる。
2月15日をこーばし節句と言ってこの頃の食べ物。
次回は江浦町の民話を紹介します。
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