人気ブログランキング | 話題のタグを見る
千寿の楽しい歴史
kusennjyu.exblog.jp
ブログトップ
大石進(大石神影流)3・千寿の楽しい歴史
大石進(大石神影流)3

大江戸八百八町に旋風を巻き起こした巨人のふるう長竹刀

「日本剣豪読本」 新人物往来社より。  風の巻  名人剣豪編

大石進(大石神影流)3・千寿の楽しい歴史_a0137997_21154246.jpg



三・日本剣道史か九州剣豪伝か “大石VS男谷”どちらに軍配

今度は大石と男谷精一郎との対戦だ。 「日本剣道史」は山田次郎吉の著。男谷の孫弟子に当たる。次のように書いた。


道場へ来て試合を望んだ。例の五尺余の大竹刀で一と突きに千葉も桃井も破った手並を、ここにいても表わすつもりであった所。精一郎は例の遣いなれたる三尺八寸。太き竹刀を上段に執(とり)て常の如くあしらった。さすがの大石、加藤らはその妙技、殆ど入神の如きに敬服してしまった。

とあるが、『幕末剣客物語』の藤島一虎は<最上の形容詞で推賞する男谷を、負けたとは書けなかったのではないだろうか>と書き、そして、大石進の東上日記による「四州剣豪伝」を紹介する。それを要約してみる。

大石は例によって突きを連発した。男谷は首を左右に振って空をきらした。だが男谷も大石に技を施すことが出来ず、引き分けた。翌日を約して別れた。その夜、大石は妙案を案出した。

翌日、男谷道場は参観者で満員だ。相対した。大石の竹刀は男谷の喉元に飛んだ。男谷は昨日同様首を振って空をきらそうとした。が、避けられない。大石は実は、三、四寸下に狙いをつけて突いていた。そのため大石の勝ちとなったと。大石側の資料である。

このあと、大石は、西の丸の老中水野越前守忠邦から呼ばれ、剣技を見せた。忠邦が堪能したことはもちろんだが、同席した漢学者の佐藤一斎は、大石の妙技を称えた一詩を贈ったと伝わる。

このあたりで帰郷すれば良かった。と藤島は書いている。それは次のようなことが伝えられているからだ。

小野派一刀流の中西忠兵衛子正の道場で顧問の白井亨と対戦して敗れたといわれているからである。子正は中西の4代目だ。白井は高柳又四郎、寺田宗有と並ぶ先代中西道場の三羽烏といわれたうちの一人である。白井は51才であった。

挑戦状は4代目あてだが、たまたま高柳も白井も居合わせた。

 白井は「自分が最初に出る」といった。敗れるつもりはないが、もしもの場合には高柳、貴公がいるし大将はそのあとでよい、とも言った。これは立ち合う上で余裕になる。

 なにしろ大石の評判は江戸中に聞こえていた。中西道場では待ち構えていた。当然のように長竹刀に対する研究はし尽くしていた。これだから守りの固い城に攻めかかるようなものである。戦わずして勝つのが兵法にいう上の上だとすれば下策だった。 
 試合当日は参観者がいっぱいだった。なにしろ江戸最後の牙城のような感じなのだから無理はない。さて対戦。

この日は、三本勝負だ。長身の大石が長竹刀を水平に構えた。対して白井は小柄だ。三尺六寸ほどの使い慣れた竹刀を一刀流正規の下段星眼に構えた。電撃の突きが白井の面を襲う。跳ね返し、半身の構えに変わった。と、大石が出ようとする手先に飛び込み、猛烈な一撃。

 
「面、一本」検証役桃井春蔵の声。

長い竹刀は相手に手元に飛び込まれては半減する。しかもこの場合の相手は白井亨だ。それが入り身の業(わざ)に出たのである。完全に弱点をつかれて焦りが出たか。剣の四病である“疑い”“迷い”なども起こったか。二本目も小手を取られてしまった。完敗である。

大石完敗説は藤島、綿谷雪、武蔵野次郎氏等。滝口康彦氏は、「完敗は男谷門下の榊原健吉が語ったとしている。大石側は触れていないが事実かもしれない」。

大石研究家の藤吉氏は「大石家筆録には白井との対戦記録がない。敗北の事件は自家の記録より抹殺されるのが常。だから、大石家の場合も記録がないからといって敗北否定にはならない」と。

しかし、大竹刀は江戸を震駭(しんぎ)した。

だが、幕末の政治家川路聖あき(としあき)らは、「近来、試合剣術のうち、はなはだ長き竹刀をもって、片手にて刺突をもっぱらとすること流行せり。試合もかくのごとくなりゆきて実用に遠く、形剣術と同じなり。この弊害を無くすには、双方に○帯びさせ、槍を遣わせ、近接の時は槍を捨て刀で戦わせれば長剣が実用に遠いと知るだろう」と。

没年67。二代は次男種昌。

終わります。







みやまいいまち会  クリックして見て下さい。

 「平成26年 みやま市の十大ニュースの選定について」

「第3回 Xマス和キャンドルナイトのご案内」    「⑳みやまの直近のニュースと出来事など(平成26年12月~16日)」                 

みやま市観光協会公式WEB

梅野家歴史資料館  みやま市瀬高町大草女山932

梅野家庭園    4月  5月  新緑  6月  11月 梅野家の紅葉   季節を楽しんで下さい。

梅野家歴史2(傘寿を迎えて・梅野茂芳著者)・千寿の楽しい歴史   白蓮さんの写真が載っています。

青輝園   御座敷梅ユリ展

季楽 廬山(ろざん)

私の目標   皆さんに感謝します。
by kusennjyu | 2014-12-29 21:02 | 歴史学習会
|Topに戻る