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千寿の楽しい歴史
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2016幸若舞 高館(たかだち)上・千寿の楽しい歴史
幸若舞 高館(たかだち)上

平成28年1月20日  大江八幡神社奉納

鼓方:松尾正光  太夫:松尾義文  シテ:松尾裕二  ワキ:堤日出夫

高館(上)

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去る程に鎌倉殿、梶原をめしての御定には、いかに梶原承れ、誠にぎけい(義経)がむほんにおいて、うたがう処なし。いそぎ義経をたいぢし、世をおさめんとの御定にて、長崎の四郎に三百余騎を給はり、いそぎおくにも付しかば、さいそく廻しせいぞろへ、安衡がたちによりきし、照井の太郎を筆とりにて早着到を付くる、先惣領ならば安衡、次に錦木戸、四郎元吉、ひづめの五郎玉づくり、野馬くら殿御兄弟、其外の人々に、きつその弥七木原の源吾、雲居の小太郎、阿津瀬の刑部、中島の与藤次、松島玉つくり、小島の兵藤を先として、名字のさむらい七百余騎、其外都合つはものども、七千三百余騎と早着到を付る。仰々頃はいつなるらん、文治五年うる四月の二十七日、今日た日がらよからず、明日の辰の刻にむかうべしとさだめ、大田、山口、中村に、すでに陣取てひかへたり。仭も高館の御所へは、敵向ふよしを聞召し、侍たちを召さるるに、宵ひ迄は、侍八人、大将共に九人と聞へしが、つぐる日の御合戦に、侍九人、大将共に拾人の、

「カカリ」由来をくわしくたづぬるに、

「イ ロ」紀州熊野の住人鈴木の三郎重家有(ある)夜鈴木の女房に、かたりけるは、何某思ふ事ありて、此あかつきに奥州へ罷り下り候べし、心のままに罷り下り、君も目でとふましまさば、

「フ シ」明年の夏の頃、たよりの文をまへらせん、夏の頃しもすぎゆかば、浮世は不定のならい、道の草葉のつゆしもと、きへぬる世と思し召しあとをば、頼み奉る。いとも申してさらばとて、ぢたいが鈴木殿、熊野そだちの人なれば、山伏の姿に、様をかへ、笈とつて、かたにかけ、物うき竹のつへをつき、そのふしぶしに、よをこめて、藤城を立いでて、はやここのへに、つきにけり。人目しのぶのたびなれば、いつしか、はなの、みやこをば、かすみとともに、立いでて、大津の浦よりふねにのり、海津の浦にあがりつゝ、北国道の浮きなん所を下らせ給ひける程に、人にやどをからざれば、あるいは野にふし山に臥し、七十五日と申には、奥州衣川高館の御所に付にけり。

「コトバ」鈴木なんとか思ひけん、笈すずかけを、かたわらにとりかくし、笈の中よりも打かけを、とりいだし着るままに、十二ふかいたるあみ笠を、ふかぶかとひ(引)つか(込)うで、高館殿のていを、見奉るにふしぎや、紀州藤城にて、承り及し時は、ひばん当ばんそしょう人、さながらみうちにみちみちて、門外へは、駒の立てどもなきように、承り及びしが、是はなにとて、さびしく御座あるらん、ふしぎさよと思ひ、もんのからいしきに腰をかけ、みうちのていを、心しづかに聞いたる、仭ても高館の御所へは、敵向ふ由を聞し召し、侍たちをめさるゝに、いつもかわらぬ武蔵坊をさきとして、以上八人君の御前にかしこまる。判官御攪じて、いかにかたがたが、手にかけ、首をとつて、関東へ参せよ、くんかうけじょうにあづからば、奉公の忠には、後世をばとうてたべ、
いかに、いかにとおふせけれども、御べんじ申す者もなし、片岡亀井の六郎が、目と目をきつと見合て、こは口」おしき御定かな、てれあつて、此内にも、我君の御首を給り鎌倉え、こうさんの申すべきぞ、今迄落ぬ人々は、皆御供とこそぼすらん、さわいながら、此内にも、おちんと思ふ人のあらば、ひらいにいとまを申して落ちよ、たれもうらみはのこるまじと、座敷をきつと見渡せば、

「カカリ」吉武広縄一同に、

「フ シ」すずしく、申されたるものや、たれもかように申したき、御ぺんじにて候ぞや、おもうにかたきあかつきよすべし、大手からめてと、ふたてにわけぬ事あらじ、みかたはたとへ、むぜいなれど、両陳にむらがつて、いくさは花を散らすべし、まだほのぐらき、そう朝に、あれは大手是はからめて、なんどゝて、声をば聞くともすがたはみじ、我も人も心しづかに有事に、かみえ申して御酒給はり、さいごのなごりを、おしむべし、尤然るべしとて、種々の大平い大づつを、でんへ申しいだしつつ君も御出ましまして、
 女房達のお酌にて、かみえさかづきすはりければ、下は以上八人、三ごんの酒すぐれば、のちにはたがいに入れみだれて、思ひざし、思ひどり自酌自もりの楽あそび、舞つうとふつのむほどに、亀井が呑だるさかづきを、武蔵殿に思ひざし、立つてん舞をぞ舞にける。

「サ シ」靏菜山には千年ふる。
松の枝には靏すく、岩おがあたに亀あそぶ。

「コトバ」しほり三つがしら鴨の入れ首をひともみもうで、鴨の羽がへしをさつささいて、立廻る所に、門外を見てやれば、

「カカリ」太刀はきばさんだ男子の、

「フ シ」あみがさまぶかに、引かうだるが、からいしきに腰をかけ、亀井が舞を聞いたる。

「コトバ」亀井の六郎もたれなるらむと思ひしに、げにと思ひ世になれば、舞をば、すでに舞ひをさめ、酎に手かけていたりしが、かどなるおのこの声として、だいのこわねをさしあげ、のうのうみうちへ案内申し候らはんと、たからかによばわる。

「フ シ」なりをしづめて座敷には、

「コトバ」たれなるらんと関所に、西塔の武蔵此の声をききつけ、あれはかたきのやつばらが、案内けんみの其為に、

「カカリ」いつわりまなんできたりてそう。

「フ シ」なにさま朝のつかいをば。

「ツ メ」あますまじひというままゝに、袴のそばを高くとつて、長刀おつとり出むとす。亀井の六郎もつづいて座敷をづんど立、武蔵が袖をひつとどめのしづまり給へ武蔵殿。ふしぎや此声を、聞たる様に思ふとて、

「フ シ」武蔵をとどめて亀井、はしりいでて見てあれば、
舎兄鈴木の、三郎殿たびやつれにおもやせて、一人ここに立たまう。亀井夢ともわきまへず、するすると走りより、鈴木がたもとにとりつけば、兄も弟にとり付て、仭ていかにいかにとばかり也。はるかにありて鈴木殿、やなに事かある亀井、亀井此よし承り、その事にて候ぞや、君の御うんも我れらがうんも、いま此時につきはてて、明日をみぎりと早なりぬ、夫をいかにと申すに、秀衡浮世に有りし程は、君をもたつとみ申せしが、ういむ常の習とて、秀衡こぞの冬、はかなくなりて候ぞや、其子供我君に、心潜りを仕り鎌倉よりの見みには、長崎の四郎殿を申し下したまはりて、仭国の大将に照井だてが向ひつゝ、太田山口中村に陣取て、あると聞てそ、などやかほどに御身の、思召し立ならば、弐年も三年もさきにおくだりましまして、一たんらくを、したまいて、思ひいでと思召あるべきに、なんぞつめたる御運かは、今日下り、給ふこそ、よろこびの中のなげきなれ、今生にて、見みえ申こそ、なによりもつて、うれしう候へ、浮世のもうしうはれあり、かみにもしろしめさるまじ、とがめあやしむ者あらじ、おちこち人の風情にて、おかへりあれや、鈴木殿。

「ツ メ」鈴木此由打聞いて、ふかくなり亀井じょうもんげんじょうの、どにほねはうづむとも、なをばうづむか、ふかくさよ、師弟主従父子、夫婦、三世のきへんのなくしては、なんしに今日㏕べき、鈴木が参へりて候と、かみへ申せ、亀井とて、わらんづぬぎ捨、上にきたる打かけぬいで、ふはあと捨、おとといつれて判官の御前をさしてぞ参りける。

高館(上)を終わります。

高館について







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 「③みやま市の直近ニュースと出来事など(平成28年2月上旬)」

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梅野家歴史資料館(有明新報・平成27年1月16日号掲載)

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梅野家の庭園(有明新報掲載・平成27年1月15日号)

青輝園   御座敷梅ユリ展

青輝園の御座敷ユリ展・平成27年7月5日撮影分

青輝園のユリをTNCが取材する・千寿の楽しい歴史

by kusennjyu | 2016-02-16 21:10 | みやま市の文化財
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