2016山幸彦海幸彦縁起絵巻(天井絵)の解説その三・千寿の楽しい歴史

山幸彦海幸彦縁起絵巻(天井絵)の解説
肥前一宮 與止日女神社
巻三 竜王、宣旨を下して釣針の探索を命ずる。
歩み寄ってきた弟に、竜王は声を掛けた。「さ、さ、こちらへ。」と座を勧める。弟は臆する風情もなく座に着いた。
「して、事の成り行きは。」と尋ねられるままに、事の一件を再び話した。
これを聞いた竜王は、家臣に命じた。
「諸国に命令を出せ。釣針を喉に立てている百姓がいるかどうか。すぐに探すように。」
たちまち効果があった。
「喉を腫らしている百姓がいます。」と注進が入った。
赤ら顔の、でっぷり太った男が竜王の前に引き出された。医師が口を開けさせてみれば、大きな釣針が咽に引っかかっているではないか。

場面 三十一~三十四
(画面は、場面三十四から三十一へと左から右に転記する。)
逆巻く波間には、竜王の命令で高官が到着。竜頭の冠に笏(しゃく)を持ち、青鬼を従えている。(場面は三十四)
折から「サザエ男が咽を腫らしている男を連れてきました。」と申し出た。その前に魚形の冠に華麗な衣裳を着て立つのは、医師である。
高熱のためか赤ら顔の太ちょが、宮殿の前に引き据えられている。「口を開けて見せい。」と医者。「あ、大きな釣り針がかかっているわ。」と金火箸でぐいと引き抜く。口から血がほとばしる。やがて引き抜かれた肥満男は、地面に悶絶している。
「竜王様にこの釣り針を。」と役人が石段を掛け上る。竜王は役人の手の中をのぞき込む。竜王の声に弟は思わず振り返った。
竜王、娘のために弟を婿に迎える
さて、抜いた釣針を弟に見せた。弟は大いに喜んだ。やがて竜王は言う。「私には、年頃の娘がいます。かねて、嫁入りさせようと思っていました。そこへ、あなた様が入来。うれしい限りです。あなたは今夜から竜王の婿でございますぞ。」
娘を見て驚いたのは弟である。「なんと美しい女であろうか。うれしいことでございます。」
弟は、娘と契りを結ぶことになった。

場面 三十五
辺りは、すっかり暗くなってしまった。竜王が弟を懸命に口説いて、娘の婿にと懇請している。
場面 三十六
竜王と弟の話は、瞬く間に成立した。「それでは、寝所にご案内を。」竜王の下知によって中宮大夫(娘の世話をする女官)が呼ばれた。

場面 三十七
朱塗りの建物が、幾重にも続く壮大な娘の御殿の様子。
御簾を巻き上げ、燭台を立て、部屋の中は昼のような明るさ、盛装した女官たちが弟の到着を待ちわびている。
場面 三十八
奥の部屋では、竜王の娘が女官を相手に着替えの最中。
ふくよかに髪上げした黒髪と、ほの白い顔が、あでやかな美しさを見せる。
弟が一目掘れしたというのも無理からぬ器量である。
場面 三十九
「急いでください。弟様の来室に遅れてはなりませぬ。」
こちらは、今宵、晴れの座敷に出る侍女たちが、化粧や着替えの最中。手鏡を手に刷毛で顔を作りながら、髪を結っている。「さあ、着物をお召しなさいましたら、帯をお結びしますよ。」と、かしましいひとときである。
向こうは、納戸から姫君の着物を運び抱いているのがわかる。
巻四に続きます。
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