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千寿の楽しい歴史
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2017みやま市史資料編上巻(石神山古墳)・千寿の楽しい歴史
石神山古墳(せきじんざんこふん)

高田町上楠田(国指定史跡)

みやま市史資料編上巻(発行・平成29年3月)P273~P275より

みやま市教育委員会発行。

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石神山古墳は、『二川地方誌』(文献1)に、水野澄治が「石棺発見の顛末」および京都帝国大学(現京都大学)教授浜田耕作が「新発見の石人(上・中・下)」を記載しています。そのなかで浜田耕作は、東京帝国大学(現東京大学)の柴田常恵が浜田より10日前に調査に来たと記しています。柴田常恵は、のちに大正5(1916)年『人類学雑誌』にて、「筑後三池郡上楠田の石神山」、「筑後三池郡上楠田の石神山(続)」としてその成果を発表して
います(文献2・3)。「筑後三池郡上楠田の石神山」、では、石人の形状については兜を纏った武装姿の立像の円彫で、現在部の総高は3尺5寸弱、草摺から下の脚部が欠損している

ことを報告している。また、石棺の発見については、明治44年3月15日、上楠田天満神社修繕の際、当時の区長と神社取締役の2名が、掘り下げたところ、大型石棺を1基発見し、4月30日に小形石棺、5月1日に中形石棺を発見したことが記載されています。発見当時の状況として大棺内には遺物はなく、僅かに中形棺から胴釧(私が追加する~胴のうでわ)と直刀の破片、小形棺から銅片と鉄剣の一部と思われるものおよび歯牙と骨片が出土したと報告しています。そして「筑後三池郡上楠田の石神山(続)」では、3棺が凝灰岩で造られていることや寸法などが詳細に書かれています。

『高田町誌』(文献4)には、「明治44年5月1日、遊覧地を作るために山頂を墾いたが、地下約2尺5寸の所より大・中・小3個の石棺が3間四方の位置に並べてあるのを発見した。大・中の石棺は、東西に並び、小棺は南北に向ひ、各棺の距離は約半間で、大棺の上に石人が立っていた。石棺は発掘の当時毀損していたので之を繕ひ、原状の位置に並べ仮堂をその上に造って保存している」と発見当時の様子が窺えます。
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それ以降の古墳の資料は、昭和54(1979)年2月6日の国指定申請書に添付されていた状況図のみでしたので、平成15(2003)年に高田町教育委員会が行った測量調査においては墳丘の測量図(図2)と武装石人の正面の実測図(図3)が作成されました(文献5)。

古墳の墳丘は、標高56mの後円部が墳頂部で、後円部は標高52.5mで円状に廻るラインが確認でき、墳裾部は標高51mの位置と考えられ、そうすると後円部径は直径32m、墳丘長は58.5mと推定できます。図2では墳形は左右対称であることが確認できますが、南東部斜面は急斜面で、西~北~東斜面にある2段の段差は後世に造成されたものと考えられます。

武装石人は鎧の裾部分まで現在長106cmを測り、前資料の3尺5寸(106.05cm)の記述とはほぼ同値であることおよび形状も衝角付冑(しょうかくつきかぶと)や錣(
しころ)は確認でき、鎧は三角模様の朱塗り、草摺(くさずり)は七段の交互に赤色顔料が確認できます。武装石人は昭和52年に国指定重要文化財に指定されています。

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この古墳の立地は、北に筑後平野が広がり、南には有明海が望む風光明媚な位置に作られています。周辺には西南方向約5.5kmに、4世紀後半~末に築造された黒崎観世音塚古墳(大牟田市所在)、北方向約16kmに武装石人と横口式家形石棺を伴う5世紀前半築造の石人山古墳(八女郡広川町所在)、東北方面約16kmには石人石馬を伴う6世紀前半に築造された岩戸山古墳(八女市所在)など大規模な前方後円墳が所在します。4世紀後半から5世紀前半に築造されたと考えられる石神山古墳との関係性は南筑後地方の古墳時代の動向にとって大変重要で、今後、さらなる調査によっ明らかにされるべき古墳の一つであります。
 
続きます。






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by kusennjyu | 2017-06-15 13:51 | みやま市の歴史
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